Day 72 鳩を飛ばす、とはコレか
( ̄ー+ ̄)
「口座凍結、なんとかなりませんか?家賃やカードの支払もありますし・・・」
大谷検察官
「いや、それはまだできない。」キッパリ
( ̄ー+ ̄)
「では・・・接見禁止の方はどうです?なんとかしてもらえないですかね?」
「・・・・・・・・・・」
考えている様子の大谷検事・・・脈はある。
接見禁止には条件があり、それを満たさなければ行使できないはずだ。
「・・・・・・・・・・考えておく。では、法廷で会おう。」
初公判4日前の検事調べ。
法廷で会おう、ってことは、次の検事調べは、初公判後ということなんだろう。
新件は検事調べの後、裁判所へ行き、勾留質問を受ける。
待ち時間にやってくれりゃ、とっとと帰れるが、新検がいる時、6時の夕食前に戻れた記憶がない。
今日は新件がいた。
ツイてねぇ。
スポンサードリンク
おそらく、7時は過ぎたであろう時刻にやっと解放され、護送車に乗り込んだ。
川越署は最初のバス停、わずか十数分。
その短い時間を使い、
「川越署の方ですよね?」
後方からのささやきに、周辺を警戒した後、私は無言でうなずいた。
「ケン、わかります?」
わかる。まだ20歳そこそこだが、複数の罪で起訴されているにも関わらず、
その姿に反省や後悔は微塵もない。将来末恐ろしい悪童だ。
「ケンがシャブを誰から買ったと、おまわりに言ったか、ジブンに伝わるようにしてくれませんか?」
難しい注文だった。しかも、私にはなんのメリットもなさそうな気がする。
さらに、どうしたもんかと返答に窮している間に、川越署裏口に到着してしまった。
「アイツに伝えて下さい。おまわりがふたを開けるまでは何も言うな、って。」
まぁ、それくらいなら。無言でうなずく私。
「おい、話するな。」
見つかった、 ・・・ここまでだ。
( ̄ー+ ̄) s:th (シスと発音して下さい)