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R3 > Chapter 1 vs地方検察庁 from代用監獄 > Day 101-150 > Day 120 カマタ氏入場

Day 120 カマタ氏入場

実刑ほぼ確定の被留置者にとっての最大関心事、
それはいつの時代も、刑務所の最新情報・・・・であるらしい。
(私は違っていた。おめでたいことに、本気で出られると考えていたのだ)

その傾向は私の見る限り、特に初犯の者に顕著に現れており、
過去に何度も刑務所を出入りした前科多数のベテラン勢(自己申告)の話に、
熱心に耳を傾ける輩は、そのほとんどが懲役未経験の初心者で、
ようするに、興味本位の私以外にも、拝聴する奴は多数いた、ってことだ。

過去の話をしゃべりたがる経験者が、
あちこちにいたおかげで、
そのテの話に事欠くことはなかったのだが、
いかんせん、そのほとんどが、どこかに必ず、
乾いた笑いを誘う瑕疵を含む武勇伝で、
これから刑務所へ行くであろう初犯の者にとって、
鵜呑みにしてよいものかどうか、疑問を感じるエピソードが多かった。

だから、自己紹介で、半年前に黒羽を出所しました、
なんてことを彼が口にした瞬間から、
罪名:強盗致傷 再逮捕2回・・・なんてことはどうでもよくなった。

彼の情報は時期的に見て最新であり、
初犯刑務所の、それも、埼玉県初犯受刑者にとって
最も可能性が高いと噂の黒羽刑務所である。
再犯に再犯を重ねた懲役太郎
(ひっきりなしに刑務所に出たり入ったりする人物を指す懲役用語で、最近覚えた)の、
どこまで事実かよくわからない、
遠い昔にブチ込まれたムショの話よりは、
はるかに実情に近いと考えてよい。

新入りに対し、
あからさまに警戒心を露わにする(いつもそうだ。彼が特別不快感を与えていたわけではない)
他の同房者をよそに、私は急速に接近しようとする自分を止められなかった。

( ̄ー+ ̄) s:th
「黒羽、ってどんなところですか?」

小柄でメガネをかけたカマタ氏(仮名)は、
いきなりなんだという表情を見せながらも、
3年を越える監獄生活を感じさせない落ち着いた声で、
(頭髪は、わずかながらにソレを感じさせた)
静かに話しはじめた。

まず最初に・・・寒いところです、と彼は言い、
「なんつったって、住所が寒井ですから。」
と続けた。・・・のっけから、これか。

笑うべきところだったのかもしれなかったが、
私にはできなかった。

( ̄ー+ ̄) s:th
「イジメはあるのですか?」
これも初犯受刑者にとって、非常に関心の高い話題である。
カマタ氏(仮名)は、あるともないとも言えない、と答えた。

カマタ氏(仮名)
「ジブン達だって、嫌なヤツがいたら、出て行かせようとします。」
嫌なヤツ・・・とは?

カマタ氏(仮名)
「懲役で、他の人の悪口は絶対に言ってはダメです。
みんな口が軽いので、ぜんぶ伝わってしまいます。」
ソレやっちまうと、嫌なヤツになっちまう、ということか・・・

( ̄ー+ ̄) s:th
「伝わると、どうなりますか?」

カマタ氏(仮名)
「工場にいられなくなります。」

またまた不可解な回答が現れた。
工場にいることが、そんなに重要なのことなのだろうか・・・?
理由のあるイジメは容認されているということだろうか・・・?

もう少し突っこんだ質問もできたのだが、
沸点が見えるまでは抑えておくことにした。
威圧感とは無縁の風貌ではあったものの、
このお方、まがりなりにも懲役経験者である。
いつ何どきキレるか、わかったものではない。

カマタ氏(仮名)のクロバネ最新情報はさらに続く・・・
すると、黒羽近隣に新たな刑務所がまもなく完成、という話がでた。
しかも、それは民間委託の刑務所の可能性があるという。

( ̄ー+ ̄) s:th
「民間委託? なんですかソレ?」

あくまでもカマタ氏(仮名)の個人的見解ではあるが、
「・・・セコムとかアルソックとかが、オヤジの代わりをやるんじゃないですかね?」

( ̄ー+ ̄) s:th
「ヌルいと思ってイイですか?」

カマタ氏(仮名)
「・・・でしょう。」

だから、刑期の短い、罪名の軽い、一部の者しか、
入れないのではないか、と
彼は意見を述べた。

ようするに、重い罪の人はそこに行けないよ、ということらしい。

罪の軽重について、基準となるものを
私は知識として持っていなかった。
そのあたりをカマタ氏(仮名)に尋ねてみると、

カマタ氏(仮名)
「今、ここ(川越留置場)にいる人の中で、
 何人の人が刑務所に行くと思います?」

( ̄ー+ ̄) s:th
「・・・・・・・」

カマタ氏(仮名)
「ほんの僅か、ですよ。」

これを私は、実刑くらったら、罪は軽くない、
民間委託の刑務所は、あきらめなさい、と受けとった。

「懲役1年なんて、遊びみたいなものです。」と、
カマタ氏(仮名)は言った。
様々な受け取り方のできる言いまわしだったが、
想像以上に過酷な場所であるならば、
少しでもヌルいトコロへ行きたいのが
正直な気持ちだ。

民間委託の刑務所、ますます興味津々なのである。

Yesterday Tomorrow Day 101-150

( ̄ー+ ̄) s:th (シスと発音して下さい)

無修正DVD製造者の逮捕はこのように行われる。

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世界最小裏AVメーカーCEOとして、素人ハメ撮りDVDを無修正で販売するという暴挙により、投獄の憂き目に遭ったオトコです。

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