Day 118 ブチョーの量刑予想
チューリップ部長の量刑予想とは、敢えて言わなかった。
留置場の看守の量刑予想が、
求刑5年の実刑4年、なんですよ、とだけ言った。ウソではない。
「俺は、そんなに重くないと思うけどね・・・」
ブチョーの量刑予想はチューリップ部長のそれとはやや異なるらしい。
量刑を予想する場合、まず参考にするのは同種案件であり、
私の場合、関西援交、北海道援交、PGF、そして、番長がそれにあたる。
特に、宇都宮さぽーと白書で有名な番長の案件は、罪状が酷似しているとともに、
検察官が、同じ大谷検事である。
最も有効な基準としてよいだろう。
「これから増えるかもしれないけどさ・・・」
を前提に、ブチョーが話したのは、番長と私の立件罪数の差だった。
番長と私の立件罪数の差、実に7倍である。
番長は私の7倍の罪を立件されていて、4年の実刑をくらった。(罰金200万円も)
「求刑は・・・確か7年だった。立件罪数が7分の1だからって、
求刑が1年になることはないだろうけどよ。
7倍の差があるのに、求刑7年打たれることはないと思うぜ。」
「何年くらい求刑打たれると思います・・・?」
「それはわからんけどさ、7年はないだろ?
そうすっと・・・判決4年も、ないんじゃねーかな。」
番長の裁判について、埼玉県警児ポルチームは多くを語らず、
裁判資料は、関西援交主任弁護士も持っていない。
だから、なにもわからなかった。
大谷検事は、求刑MAX7年半のところを7年も打ったか・・・
しかし、その求刑7年もスゴイが、その後の判決4年のまかりかたもまたスゴイ。
求刑が間違っていたのか・・・
判決が間違っているのか・・・
いずれにせよ、
番長は控訴せず、大谷検事も控訴しなかった・・・らしい。
立件された罪状に7倍の差があっても、量刑が同じになったりするものだろうか・・・?
後は弁護士次第というところなのか・・・
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一応、コイツの意見も聞いてみるか、と、メタボに量刑予想を聞いてみたが、
「死刑だろ?」
聞かなきゃ良かった。
「そんなの、大谷さんに聞けよ?」
「いや、聞けないでしょ、フツー。」
「世間話しないの?」
「検察官と?・・・するわけないじゃないですか。」
コイツの言うことは、冗談なのか、本気なのか、時々わからないときがあった。
「意外と話し好きだぜ、大谷さん。旅行の話とか、聞いたことない?」
ないですと答えると、大谷検事は、アフリカなど、変わったところへ旅行に行くことが多い、
とメタボが言った。
「大谷検事らしいじゃないですか。変わり者なんですよ、あの人。」
「オマエに言われたくないと思うぞ。」
その言葉、のし紙つけてそのまま返すよ、このメタボリックシンドロームが。
聞く相手を間違えた。
あー、気分悪りぃ。
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