Day 114 ミッフィーなオトコ 入場
消灯は9時だったが、眠ってる奴なんかほとんどいなかった。
夜になると目が冴えてくる、そんな妙な連中ばかりが集まっている場所なのだ。
本来なら、夜中に入場してくる者は忌み嫌われる存在になるように思えるのだが、
むしろ歓迎する向きもあったのが、ここの不思議なところで、
退屈を紛らせてくれるモノなら、殺人鬼でも強姦魔でもウエルカムらしい。
監視用の不気味な色の常夜灯に照らされた留置場は、
其処此処から発せられる、新入りへの好奇に満ちた突き刺すような視線と相まって、
これ以上ないほどに薄気味悪いところだ。
私も夜中の入場者だったので、身にしみて鮮明に覚えている。
「何度経験しても、新入りで入場するときは怖さを感じる。」と、前科8犯のロン毛でさえも言っていた。
誰だって最初は不安なのだ。
彼等も、それがわかっているからこそ、よけいに新入りの顔を拝みたくなるのかもしれない。
他人の不安な表情を見て優越感に浸る、悪趣味な奴らだ。
そのオトコが不安を感じているのか、いないのか、私にはわからなかった。
他の奴にもわからなかったに違いない。
彼の顔は加害者のそれではなかった。
彼は留置場ではなく、病院へ行くべきだ。
それも、いますぐに。
Yesterday Tomorrow Day 101-150
( ̄ー+ ̄) s:th (シスと発音して下さい)
性犯罪再犯防止教育

無修正DVD製造者の逮捕はこのように行われる。

性犯罪者の悲しい末路

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