Day 47 逮捕時の番長は性病だった?!
初期の取調べで健康状態について、何度も繰り返し聞かれた質問がある。
捜査絡みの質問よか、よっぽどしつこく。
ブチョー
「身体、悪いところないか?」
( ̄ー+ ̄)
「嫌になるほど健康です。」
こういった施設に免疫のない私は、これから長いお泊りになる被疑者を
これ程までに心配してくれるのか、と埼玉県警児ポルチームの配慮に痛く感激したが、
ブチョー
「xxxx、痛くないか?恥ずかしいことじゃないぞ。」
( ̄ー+ ̄)
「痛くないです。xxxxが痛いのは恥ずかしいことです。」
こんな内容の質問がでるようになり、且つ取調べが進むにつれ次第に増加した。
当初は面白がっていたものの、毎日続けば誰だって不審感を持つというもの。
それともなにか、性犯罪者は性病持ちでなければならんのか?
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実はそれを全否定できないだけの実例が、今住んでいる川越留置場だけでも散見されていて、
性犯罪者に限らず、被留置者に著しくモラルに欠ける変態性欲者が多いことは明白な事実だった。
とはいえ、ある日、心のわだかまりを抑えきれなくなった私は・・・
「なぜ、そうまでしつこく訊くんです?性病の文字を調書に載せたいのですか?」
苦笑いのブチョー・・・
「番長も入るときには同じこと言ってんだけどよ、後から痛くなったんだよ。」
最期に吐いたのは主任だった。
性病発覚後、番長が調書署名に使用した官物ボールペンはすべて廃棄処分され、
新たに指定された官物ボールペンは、いつ捨てられても良い使い古されたモノに
なったことは言うまでもなく、誤使用防止のため、ご丁寧に赤いテープが巻かれていたらしい。
そして今、私の手元のボールペンにも赤いテープが巻かれている。
まさか、宇都宮サポート白書案件のお古ではないだろうが、
埼玉県警児ポルチーム、特に主任の疑惑の視線は最後まで揺らぐことがなく、
私が調書署名に使用するボールペンは捜査終了まで赤テープのままだった。