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R3 > Chapter 1 vs地方検察庁 from代用監獄 > Day 1-50 > Day 33 伝説的裁判官

Day 33 伝説的裁判官

Day 33 伝説的裁判官

私の公判期日召喚状を見た大男が、つぶやいた。
「この人、俺の検事の父親じゃないかと思うんだよね・・・
ウチの親父、川越で裁判官やってます、おっかないですからね~、って言ってたんだよ
。」

彼の担当検事は川越支部の検察官ではなかった。
そもそも、彼は川越署の下手人ではなく、寄居署に逮捕されていたのだが、
寄居署の留置場が工事中のため、ここに預けられていて、
取調べは寄居署の捜査員がわざわざやってきて行い、
検事調べがあるときには、熊谷支部まで連行されていた。
土地カンのある人にはわかっていただけるが、
熊谷支部までの道のり、ちょっとそこまでの距離ではない。

現在は、大男自慢の東京の弁護士先生が、
「熊谷は遠すぎます・・・」
を理由に熊谷拘置所移管を止めているそうだが、
選任したのは彼が川越署の留置場に連れてこられてから後のことである。
熊谷支部には寄居署以外にも警察署はあるハズで、取調べも困難になるというのに、
わざわざ代用刑事施設川越警察署留置場を使わなければならない理由が、
私には全くわからなかった。

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とにかく、大男の担当検事は早川姓の熊谷支部所属の検察官で、
父親は川越支部のおっかない裁判官だと、彼に話したそうだ。
しかし、検察官が取調べ中に、たとえ裁判官だったとしても家族の話なんかするかねぇ・・・
しかも、このオヤジ、罪名詐欺だし・・・
あたまから信じることのできる話ではなかった。

早川判事について、メタボは・・・
「あのスゴイ裁判官?決まったの?あんな裁判官、珍しいぜ・・・」
早川判事は、被告だけでなく、情状証人として出廷した両親に対しても容赦なく叱咤し、
弁護士はもちろんのこと状況によっては検察官までもが激しく叱責され、
法廷は一種異様な雰囲気につつまれると、いつもの不愉快な笑顔を浮かべながら語った。

チューリップ部長は・・・
「オレは川越に来て初めて、求刑より重い判決がアリなのを知った。
しかも早川さんは、判決文読み終わってから、検察官は求刑が少なすぎる!!って、
検事のこと叱ったからね。そんなら検察官いらねぇじゃん、って話だろ。
他には・・・そうだな・・・あんまり怒りすぎて、しばらく休廷!!
って一言叫んで勝手に引っこんじゃったこともあったな。
・・・ま、とにかく、早川さんは川越支部だけでなく、
埼玉県で引いちゃいけない裁判官、ってことだよ。・・・いや、日本で、かも。」

そんな早川判事が好んで開廷するのが四号法廷だったため、
死亡法廷なる隠語が使われるようになったらしい。

しかし、上には上がいるようで、
埼玉県には、早川判事よりさらにヤバイ裁判官がいるという。
過去に皇太子妃候補にまでなった美人女性裁判官が、美しさ、ヤバさともにダントツの1番らしい。

「あ、その人の噂、聞いたことあるよ。」
またしても、大男である。
「どのくらいヤバイんですか?」
自分で聞いておきながら、この場合のヤバさとは一体何なのか、サッパリわかっていなかった。
「めちゃめちゃ、ヤバイよ・・・」
その回答からしてこのオヤジも、実はよくわかっていないに違いない。

大男の公判はその女性裁判官の名前で通知が届いたという。
「じゃ、会ったことあるじゃないですか」
熊谷支部の裁判官ではないか。彼はすでに初公判を終えており、次回求刑の予定である。
「それがね・・・」
どういう事情か知らないが、初公判当日、急に裁判官が代わったという。
退廷後の車中、連行の寄居署刑事から、オマエよかったなぁ、と声をかけられたらしい。
そのお方よりはヤバくないから、よかったじゃない、と言われても、あまり嬉しくはなかった。
そもそも、その女性判事は熊谷支部の裁判官なので、私がその人に裁かれることはありえないのだ。

隣室のくりからもんもん(その道の人たちは、彼の刺青をドンブリと言っていたが、
私にはなんのことか全くわからなかった)の年配の男(通称:墨のオヤジ)は、
執行猶予中に再犯したので、長い刑期が予想されていた。彼の裁判も早川判事である。
しかも、前刑も早川判事だったので、出廷したくないと言った。

「そんなに嫌な裁判官なんですか?」
「嫌だよ、会いたくないよ・・・転勤で、どっか行かねぇかな・・・」
とにかく怒鳴るそうである。しかも、公判中にアンタと言われたらしい。
被告人をアンタ呼ばわりする判事は確かに珍しいかもしれない。

「量刑も重かった、通常プラス半年くらいだね。」
怒るとまかる、怒ると猶予がつくという噂はどうやら真実らしい、
彼は怒鳴られ怒られ、量刑が重かったものの、前刑では最終的に執行猶予を頂戴している。

彼は最後に、
「早川がいるから、もう川越にはもどらねぇ。」
と言った。 刺青入り本格派の犯罪者にそこまで言わせる・・・

真の犯罪抑止力を目の当たりにする思いがした。

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