Day 27 関西援交弁護士からの受任拒否
その手紙は、
「最高裁と札幌高裁で児童福祉法違反(淫行させる行為・児童淫行罪)事件を担当している弁護士です・・・」で始まる、必要なことだけ書かれたシンプルな内容で、大変残念なことに、
期待を大きく裏切るものだった。
最高裁判所から事務所までの距離を当該弁護士の評価に用いる馬鹿が、
この世の中には意外なほど大勢いて、大男もその中の1人だった。
彼は数名の候補者の中から、もっとも最高裁判所に近い場所(麹町だそうだ)
に事務所を構える弁護士を選任した。
最高裁までワンメーターの弁護士でなきゃダメだよと自慢げに話す彼を目の前に、
埼玉県で開かれる彼の裁判と、選任する弁護士の事務所から最高裁までのタクシー代との因果関係が、
私にはどうしても理解できなかった。
東京から弁護士が来たというだけで判決が軽くなると真剣に考えている大男のような人は特別としても、私のなかにも似たような考え方がやはりあって、当番弁護士が、私の依頼で連絡をとった同種案件エキスパートが、大阪弁護士会所属の弁護士だったことを手紙の冒頭で知ったとき、驚くと同時に懐疑的になった。
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それはともかく、手紙には、
現在、同種案件で、最高裁と複数の高裁での裁判を担当しているので、多忙であること。
上告までやる気があるなら、東京高裁の控訴審からは引き受けても良いこと。
一審の担当弁護士に資料送付の用意があること、等が書いてあった。
遠まわしではあったものの、一審の受任を拒否した内容だ。
終わりの方に気になる記述があった。
「・・・当方の事件はビデオ製造業の被告人が多数淫行し製造販売したというもので・・・被害者多数で懲役14年です。・・・」
懲役14年・・・大阪・・・被害者多数
・・・関西援交の弁護人だ・・・
当番弁護士は依頼通りに最高の人物を選んでいた。
それだけに残念だった。
( ̄ー+ ̄) s:th (シスと発音して下さい)