通信会社の捜査協力度
秘匿性を確保したまま、ネットにアクセスしたかった私は、
セキュリティの甘いWi-Fiへ車内からのフリーライドをメインに、
身分証不要のネットカフェ、フリースポット
図書館、空港、等を利用し、それが利用できない場合に限り、
bモバイルのPHSカードを愛用しておりました。
しかし当時、PHSは位置が正確に把握されてしまうという情報が流れていたため、
アジトでの使用は極力避けており、結果として、ネットへのアクセスは常に外出して、
という状況になっていました。
今、振り返ると、大笑いですが、
池袋西口某シティホテル近辺にクルマを停め、周囲に気を配りながら、
PW設定なしのWi-Fiへアクセスし、チャリのお巡りさんが通る度に、緊張しつつ、
顧客とメールを交わしていましたね。
そのあたりのところを、ブチョーに聞いてみました、
( ̄ー+ ̄)
「Wi-Fiフリーライドから、張り込みとかしなかったんですか?」
ブチョー
「やらねえよ。sithは毎回、アクセスする場所変えてたじゃねえか。」
( ̄ー+ ̄)
「でも、逮捕のときは、ネカフェまで捕まえに行こうとしたんですよね?」
ブチョー
「まぁ・・・あの時はな・・・」
私個人の意見ですが、逮捕当日は、逮捕状や、捜査令状といった
裁判所の許可を持っていたので、Wi-Fiの捜査に関して
フットワークが軽かったというだけであって、裁判所が許可がないと
とてもとても面倒な捜査になるのではないでしょうか。
さらに驚いたことに、PHSについては真剣に調べた様子すら感じませんでした。
ブチョー
「PHSは、複数のアンテナを使うんだよ。」
そんなことは誰でも知っている話です。
複数利用するから、正確に場所を特定できると言われています。
ブチョー
「でもよ、接続が悪くなると、次々とアンテナを変えていくんだよな。」
この後、私がPHSから捜査することはなかったのですか、と
尋ねたあたりから、ブチョーの話が歯切れの悪いものになっていきます。
都合の悪いところへ進んでしまったような気がしましたね。
携帯電話の発信から、場所が特定されることはよく知られた事実です。
私が、被撮影児童との連絡に使用していたケイタイ電話を、
ブチョー達は知っていたはずですので、PHSではなく、そのケイタイ番号から
アジト特定を試みたことはないのですか?と、尋ねてみたところ、
ブチョー
「この程度の事件で、そこまでやってくんないよ。」
( ̄ー+ ̄)
「人の生命に関わる事件なら、協力していただけるのですか?」
ブチョー
「というか、アイツらは、場所を特定できる部署の電話番号なんか、教えねぇよ。」
( ̄ー+ ̄)
「どうでして、ですかね?」
ブチョー
「俺らから、バンバン問い合わせされたら、業務に支障がでるんじゃねえの。」
これも私個人の意見ですが、
人の生命に関わる事件の捜査でない限り、各キャリアは協力しないのではないでしょうか。
実際、児童ポルノ程度では、埼玉県警児ポルチームは捜査協力を依頼していないようでした。
当時と現在では、キャリアの対応も異なるかもしれませんので、
現況について断言はできませんが、
当時について、これだけはハッキリと申し上げられます。
PHSやケイタイをアジトで使用しても、問題はなかったようだ、と。
( ̄ー+ ̄) s:th (シスと発音して下さい